新しい在留制度(1):転出届・転入届について

投稿者: | 2012年8月1日

社会保険労務士・行政書士の夕映舎 住田正則です。

 皆さまもご存知のとおり、日本では7月9日から新しい外国人在留制度が始まりました。
今回はその中でも、住民票の転出届と転入届についてお話ししたいと思います。

 今回の在留制度改正に伴い、外国人の方も日本人と同様に、「住民票」に登録されることとなり、代わりに従来の外国人登録制度は廃止となったのですが、この「住民票」は、あなたがいま住んでいる市町村役場で登録・管理がされています。
 もしもあなたが、いま住んでいるところを引越しして別のところへ移った際には、前の住所地についての「転出届」と、これから住む住所地についての「転入届」を、市区町村役場に提出する必要があります。

 前に住んでいるところと、これから住むところが同じ市区町村であれば、同じ市区町村の窓口でいっぺんに手続きを済ませることができますが、別の市区町村に移る場合には、まず、これまで住んでいた住所地を管轄する市区町村役場で「転出届」を出し、次にこれから住む住所地を管轄する市区町村役場で「転入届」を出さなければなりません。
 しかも、これらの届出は、転入や転出があった日から14日以内に行う必要があります。
 日本人でも、たまにこれらの手続きを忘れていたり、忙しすぎてできなかったりした場合には、健康保険証や運転免許証の切り替えができなかったりと、かなりの不利益が生じる場合があるのですが、外国人の皆さんにとっては、そのことがすなわち強制退去事由のひとつになる等、大変な問題が起きてしまいます。(転入・転出があってから90日以内に届を出さない場合、強制退去事由のひとつとなるおそれがあります。)

 特に、まだ現時点では日本の各役所の窓口も外国人の方々の対応に慣れていないために、さまざまな情報が錯綜しがちではないだろうかと懸念していますが、ここはぜひ、皆さんの日本での生活をしっかりと保全するためにも、正しい情報を得て、期限内に手続きを完了させるよう、強くお願いする次第です。

 転出届・転入届は、基本的にあなたがお持ちの「在留カード」があれば手続きが可能です。
ただし、これまで住んでいた住所・これから住む住所の正確な表記が分かる、なんらかの書類を持参した方が、手続きはスムーズでしょう。あなたが漢字が得意な人であればそこまで
の不便は感じないかも知れませんが、日本の住所表示は、日本人でもたまに読み方・書き方に迷いが生じるような難しいものもありますので・・・。

 また、転出届については、既に引っ越してしまったとき等には、郵送での届出も可能ですし、私たちのような専門家にお願いして代理での届出をすることも可能です。

 在留制度ぜんたいの改正も大きく皆さんの生活に影響を与えていることと思いますが、こうした「転入届」「転出届」の問題も、実はたいへんに重要です。このことは、ぜひ覚えていてほしいですし、あなたの周りの友人や家族、仲間などにもお伝えしていただきたいと私は願っています。